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家族の保険料は家計の何%がベスト?年齢・家族構成別の相場は?

生命保険をかけているけど、家計への負担が大きく見直しを検討中…という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、理想的な保険料の割合と相場、契約者の年齢や家族構成別にみた理想の相場についてご紹介したいと思います。
それぞれの家庭によって必要となる保険も変わってきますし、契約を結ぶ方の年齢によって平均相場も変わります。
そのためまずは、平均相場や保険料の理想の割合と比較し検討してみましょう。
目次
気になる!生命保険料の相場は一体いくら?
家計における生命保険料の相場について、3年ごとに公益財団法人「生命保険文化センター」が実施している調査データ平成27年度のものを参考にご紹介します。
20代から60代までの全世帯を対象とした生命保険料の平均は、年間約385,000円。
月額だと約32,000円となります。月々で計算するとかなりの割合を占めるため、負担に思っている方も多いのではないでしょうか。
ちなみに3年前の平成24年度の調査データによると、相場は約416,000円となっており、月額ではおよそ35,000円ということになります。
この平成24年から27年にかけての3年間で31,000円下がってはいますが、家計全体でみると大きな割合を占めていることが分かりますね。
年間払込保険料の「分布状況」を見てみよう
生命保険料の相場は約32,000円が平均です。
しかし、その中でも最も安い世帯だと年間12万円未満、最も高い世帯だと年間84万円以上と、大きな差があるのが現状です。
中でも最も多いのは、年間で12~24万円、月額に換算すると月々1~2万を払っている世帯です。
これは全体の約20%を占めており、平均相場よりも安いことが分かります。
次に年間12万円未満の世帯と、年間12~24万円以上という世帯が15.9%という調査結果になっています。
またその一方で、年間で計算すると72万円以上の保険料を支払っているという世帯が1割以上を占めているため、世帯によって大きく異なること、幅があることが分かりますね。
世帯主の「年代」別!保険料の支払額を解説
保険料の加入状況は、家計を支えている世帯主が20代なのか30代、40代なのかといった年代によって大きく変わります。
保険料の支払い額について、年代別にそれぞれみていきましょう。
こちらも3年ごとに公益財団法人「生命保険文化センター」が行っている、平成27年度の調査データをもとにご紹介します。
全体平均:38.5(万円/年間) |
20代:20.2 |
30代:30.2 |
40代:42.6 |
50代:49.5 |
60代:38.7 |
年代別にみてみると、中でも50代の払込保険料の金額が最も高いことが分かります。
一番若い20代から60代までの全体平均が38.5万円であるのに対し、50代では49.5万円と平均を大きく上回っています。
反対に20代は平均よりもぐっと低い20.2万円となっているため、世帯全体の平均よりはかなり低い傾向です。
また世帯主の年代だけでなく、家族構成や子どもの人数によっても大きく変わります。
例として30~34歳の世帯主の保険料を見ていきたいと思います。
同じ年代でも、年間12万円未満が18.7%で、12~24万円未満が28%、最も多く払っている方は年間84万円以上で全体の2%にあたります。
世帯主の年代だけで平均を見てしまうと多かったり少なく感じるので、家族構成や子どもの数、子どもの年齢別に見ておくことも大切です。
家族構成別!備えておきたい保険料の割合と金額とは?
保険はあれもこれもと加入しすぎてしまうと、家計を圧迫する大きな原因になります。
不安だからと色々な保険に手を出すのではなく、本当に必要な保険を見極めることが大切です。
今の時点で想定できるリスクに備え、優先順位をつけることや保障内容をしっかり確認しましょう。
ここでは、家族構成別に理想とする保険料の割合についてご紹介します。
一人暮らし(単身者)または、夫婦のみの場合→全体の4%
まずは一人暮らしをされている方、または子どもがいないご夫婦の場合は、収入に対して4%以内が理想です。
例えば月収20万円の方なら、月々に支払う保険料は8,000円以内が理想の金額となります。
これ以上の保険料を払っている方は、保険料が家計の多くを占めてしまっていることがあるので、一度見直しをしてみて下さい。
夫婦+小学生以下の子ども、夫婦+中高生の子どもがいる場合→全体の6%
また小学生以下のお子さんがいるご家庭、中高生以上のお子さんがいるご家庭の場合は、家計における保険料の理想の割合は全体の6%以内です。
例として世帯収入が30万円の方の場合、18,000円以内が理想となります。
ただ家族が増えればその分、その他の支出も増えていきます。
全体のバランスを見ながら、この理想の割合に近づけるように工夫してみましょう。
本当に必要な保険とは?家計を見直すチャンス!
家計における保険料の相場や、平均金額をご紹介しました。
それぞれの家庭において、支払える金額や家計のうちの理想の割合は異なります。
もしも保険料が家計を圧迫しているなと感じている方は、年代や家族構成にかかわらず、今起こりうるリスクに備えてどんな保険が必要かを考えてみましょう。
貯蓄が十分にある方であれば、貯蓄性のない掛け捨ての保険で充分です。
もし今の時点で貯蓄ができていないのであれば、万が一の場合に備えてまとまった保険金を受け取れる保険に加入しておく必要があります。
保険料の目安は4~6%が目安とお伝えしましたが、「手取り収入の1%が目安」と勧めているファイナンシャルプランナーの方もいます。
これはどういうことかというと、家庭によって金銭状況や家族構成、契約者の年齢によっても保険の必要性が大きく変わってくるからです。
ぜひ、今の状況の中で優先順位を考えて保険料の見直しをしてみましょう。
「貯蓄型」もあり!学資保険を検討してみよう!
生命保険などの保険は、万が一の場合に備えた「保障」の役割を持っていますが、実は「貯蓄」としての活用法もあります。
掛け捨てだと支払った分の保険料は返ってきませんが、貯蓄型なら「保障」と「貯蓄」の二つの目的で使うことができます。
一度契約すれば、保険期間が満了になったときや、途中で解約した場合に「解約返戻金」としてまとまった金額を受け取れます。
保険を「貯蓄」として使いたい方におすすめです。
お子さんがいる方には「学資保険」がおすすめ
貯蓄性のある保険の中でも、「学資保険」は子どもの教育資金として準備するためにおすすめの保険です。
高校入学や大学進学では、一度に多額の教育資金が必要になるため、教育資金が最も必要と予測される時期に合わせて、かけた分の保険料を受け取れる仕組みです。
また学資保険は「保険料払込特約」といい、いつまでにいくら払う、という契約のもとで保障がつく保険です。
そのため、この契約期間内に万が一契約者が亡くなった場合、それ以降の支払いが全額免除されるのです。
基本的に契約期間内に契約者が亡くなった場合、満額を受け取ることができます。
お子さんがまだ小さいときは何があるか分からないので、こうした「保険」と「貯蓄」を合わせた保険を検討しておくと安心です。
「医療保障」付きの学資保険もあり
また学資保険には、特約として万が一の場合に備えた「医療保障」を付けた保険もあります。
病気や怪我で入院した場合にまとまったお金が貰えるというメリットがありますが、あまり保障を手厚くしてしまうと月々の保険料が高額になってしまうことも。
実際に支払う支払総額と保険が満期を迎えたときにいくら戻ってくるのか、受け取れる保険金総額をしっかり確認しておく必要があります。
以上の点を踏まえながら、お子さんがいる方は「学資保険」も検討してみましょう。
まとめ
家計における保険料の相場や理想の割合についてご紹介しました。
家族構成や契約者の年齢、経済状況によって必要となる保険もさまざまです。
平均相場だけを見て保険料を決めるのではなく、本当に必要な保険とは何かを考え優先順位を決めておくことが大切です。
お子さんがいる方は、「保険」だけでなく「貯蓄性」のある学資保険も必要に応じて検討してみましょう。
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この記事の監修者

村松 寛太
1987年、富山県富山市生まれ。
大学進学と共に上京し、就職と共に地元北陸に戻る。
両親の死をキッカケに自身の人生を考え、会社員時代に7つの収入源を獲得する。 27歳で独立後、個人事業主として自律した社会人を増やすべく活動。
32歳でTRUST company株式会社を設立。
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