Hokuriku資産運用LABO > コラム >  財形貯蓄とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説
  • 貯蓄

財形貯蓄とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説

  • 積立
  • 財形貯蓄
  • 貯金
「財形貯蓄とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説」イメージ画像

「貯金したいけど、ついつい無駄遣いしてしまう・・・。」という方にピッタリなのが財形貯蓄です。
給与やボーナスから天引きして積み立てるため、貯蓄が苦手な方でも貯めやすいのが特徴です。
手堅く少ないリスクで資産形成できるため投資や資産運用は不安な方にもおすすめです。
ここでは財形貯蓄の概要とメリット・デメリットについてお伝えしていきます。
iDeCoやつみたてNISAなど他の金融商品との違いについてもお伝えしていきますので、参考にしてみてください。

セミナー&イベント情報バナー

財形貯蓄とは?財形貯蓄の種類

正式名称は「勤労者財産形成貯蓄制度」と言い、この名の通り勤労者(サラリーマン)が加入できる貯蓄制度です。
勤労者財産形成促進法に基づき、サラリーマンの貯蓄や持家取得の促進を目的とするもので、給与やボーナスから天引きして行える貯蓄のことです。
会社は社員の給与やボーナスから毎月一定額を天引きし、財形貯蓄取扱金融機関に払い込みます。
金額は自分で指定でき、月1000円から貯蓄できます。
自分の目に触れない形で勝手に貯蓄できるので、あると使ってしまう浪費家でもお金を貯めやすい制度です。

財形貯蓄は3種類。「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の3つで、目的や用途に合わせた貯蓄ができるようになっています。

一般財形貯蓄

使用目的を限定せず、自由に使える財形貯蓄です。
車や旅行などの短期計画にも活用できますし、結婚や出産の費用や教育費・医療費など様々な目的で利用できます。
積立期間は原則3年以上で、貯蓄開始から1年経てばいつでも払い出せるようになります。
預入限度額はありませんが、利子等は20.135%(所得税および復興特別所得税15.315%、地方税5%)が課税されます。
マイホーム購入や老後資金を貯めたいという明確な目的がある場合は利子等が非課税になる財形住宅貯蓄・財形年金貯蓄を利用しましょう。

財形住宅貯蓄

マイホーム購入やリフォームのための制度です。
通常の預貯金や投資では利子等の税金がかかりますが、財形住宅貯蓄を利用すると元利合計550万円(財形年金貯蓄を利用している場合は財形年金貯蓄を含めた合計金額)までは利子等が非課税になります。
ただし、住宅資金以外で払い戻した場合は利子等が課税対象になります。

積立期間は5年以上、契約時の年齢は55歳未満で、1人1契約までと条件が決められています。
引き出せるタイミングが住宅取得前後の2回までなので、住まいの資金を確実に貯蓄したい人にオススメです。

財形年金貯蓄

こちらはセカンドライフに向けた資金作りに適した制度です。60歳以降に年金として受け取ることができます。
積立時は利子等が非課税になり、受取時にも財形住宅貯蓄との合計金額550万円までは利子等が非課税になります。

積立期間は5年以上、契約時の年齢は55歳未満で、1人1契約までです。
受け取りは「毎月、2ヵ月ごと、3ヵ月ごと、4ヵ月ごと、6ヵ月ごと、1年ごと」から選べますが、一度に全額受け取ることはできません。年金以外の目的で引き出す場合は課税されます。
ただし、災害や疾病などの理由で払い出す場合は非課税になるケースがあります。

財形貯蓄のメリット

財形貯蓄には様々なメリットがあります。勤労者だけではなく事業者にとっても良い効果をもたらします。

勤労者のメリット

1.目的に応じて確実に資産形成できる

マイホーム購入や老後資金など明確な目的がある場合、財形住宅財形年金が役に立ちます。
マイホーム購入時の頭金として準備しておけば、マイホーム購入にかかる全体の費用を抑えられます。
給与天引きで引き出すのに手間のかかるため、ついつい使ってしまう人でも貯蓄しやすい制度です。

2.勝手に貯まるしくみを導入できる

ついつい使ってしまうリスクを軽減できます。
払い出す手続きは手間がかかり目的以外の場合は課税されてしまうため抑止力になっています。
給与天引きなので自分の目に入ることもなく、直接自分が振り込む手間なども省けます。
ほったらかしでお金を貯められるしくみです。月々1000円から始められるのでハードルが低いこともメリットです。

3.550万円までは利子等が非課税になる

財形住宅と財形年金は元利合計550万円までは利子等が非課税になります。
目的以外の理由で引き出す場合は、5年間さかのぼって課税されます。5年より前のものは目的以外の引き出しでも課税されません。

4.目的外でも引き出しできる

確定拠出型年金(iDeCo)や個人年金保険は目的外では原則引き出せません。一方で財形貯蓄は目的以外の引き出しが可能です。
預貯金より多少手間がかかり、課税されてしまいますが、いざという時に使えるのは安心です。
預貯金より面倒なので、ついつい使ってしまう人にとってもある程度の抑止力があるはずです。

5.財形住宅融資が受けられる

財形貯蓄を利用している人だけが借りられる住宅ローンがあります。
財形制度を利用しているすべての人を対象に、財形貯蓄残高の10倍相当額以内、最高4000万円までの融資を受けることができます。

事業者のメリット

1.従業員の貯蓄意識を促し、勤労意欲を高められる

従業員のマイホーム購入や結婚費用、年金などの資産形成をサポートすることで、福祉の充実とモチベーション向上を図れます。

2.雇用の安定、事業の安定成長につながる

財形貯蓄は長期的にコツコツ続けることでメリットを発揮します。従業員の経済的な安定は雇用の安定につながります。
雇用が定着しやすくなり、事業の安定成長も期待できます。

財形貯蓄のデメリット

財形貯蓄制度は「ローリスク・ローリターン」です。そのためデメリットも当然あります。

1.利率が低く、運用益は期待できない

日本国内で低金利が続いており、利息が殆どつかないのが現状です。確実に貯蓄できますが運用益は期待できません。
利子等が非課税になるものの、こちらも低金利なので税制上の優遇による恩恵を感じにくくなっています。
運用益や税制上の優遇という観点で考えると「つみたてNISA」や「iDeCo」の方がおすすめです。
なお、つみたてNISAやiDeCoとの併用は可能です。
積極的に自分の資産を増やしていきたい方はつみたてNISAやiDeCoも検討してみてください。

2.財形貯蓄制度を導入している企業は限られる

すべての企業が財形貯蓄制度を導入しているわけではありません。
また企業の勤務者を対象としているためフリーランスや法人役員は利用できません。

ただし、財形貯蓄制度を導入している企業であれば正社員だけでなくパート・アルバイト・派遣社員の方も利用できます。

3.元本割れのリスクはある

あくまで「ローリスク」で、リスクはあります。財形保険や投資信託を運用先として選んだ場合は元本割れのリスクがあります。
なので生活を圧迫しない程度の金額を設定しましょう。

こちらの記事もチェック!
貯金できない人の3つの特徴と解決策
家族の将来のための資金形成。「預金」と「投資」どちらを選ぶべき?

財形貯蓄はどんな人が向いている?

財形貯蓄制度は給与天引きによって自動的に貯蓄できるしくみです。
そのため貯金が苦手な方や手間なく貯蓄していきたい方におすすめです。
また、マイホーム購入や老後資金の準備など貯蓄したい明確な理由がある場合は適していると言えます。
資産形成したいものの、株や不動産などの投資には不安がある方にとっても、無理なく貯蓄できる財形貯蓄はおすすめです。

毎月のお給料から少しずつ貯蓄できるので、月1万円で始めても3年で36万円、5年で60万円貯蓄できます。
無理なく確実に貯蓄していきたい方に財形貯蓄はおすすめです。
会社に財形貯蓄制度があり、始めるべきか悩んでいる方はお金に詳しいファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみてください。
将来の自分のための資産を確実に増やしていきましょう。

 

資産運用LABOではお金の貯め方や資産運用など、お金に関するセミナーやイベントを定期的に行っています。
オンライン可能なので、お気軽に参加してみてください♪
もっと深く勉強していくことで新しい気づきが得られるはずです。

セミナー&イベント情報バナー

この記事の監修者

「」イメージ画像

髙山 文徳

富山県小矢部市出身。
大学卒業後は大学で保育士、幼稚園教諭、介護福祉士を取得。10年間介護現場に就職する。
経済とは無縁で生きてた20代だったが、様々な事業に携わる中で、経済とお金について学び人生観が変わった事をきっかけに、大好きだった介護現場を卒業。
2019年、LIFE!company株式会社代表取締役に就任。

関連する記事

READ MORE